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「社会科学に関する基礎的かつ総合的な科目」とは

具体的にどの科目でクリアしたか

大学評価・学位授与機構の「学士(社会科学)」において、単位を集める上で厄介なのが「社会科学に関する基礎的かつ総合的な科目」4単位である。これが何だかよく分からない。

結論をいえば、僕は、放送大学の「市民社会の知識と実践」「環境と社会」でB群をクリアした。

ただし、ネット情報によれば同じ科目を履修していてもある者はOK、ある者は×という結果になることもあるという。

若干の考察

折角なので、少し考えておこう。まず押さえたいのが、社会科学の単位の要件のうち、A群が政治学や経済学など社会科学の各分野である趣旨だ。これは「社会科学の各分野の基礎知識を広く学びなさい」というものだろう。するとB群の科目は、単に「各分野を個別的に学べ」というものではない。では、B群「社会科学に関する基礎的かつ総合的な科目」の要請とは何だろうか。

総合的とは何か

「総合的」とは何か。「学際的な科目」に近しいものか。学際的(Indisciplinary)とは、経済学や法学、工学、医学というDisciplinary(規則のある、きっちり決まった)なものに対する概念で、線引きのない学問分野をいう。観光学、地域研究、ジェンダー研究、環境学がそうだと聞く。要は、「法学」「経済学」と専門的に切り分けられたものではなく、その接続部分から、既存の個々の学問とは異なるアプローチをするような分野だろう。B群の「総合的な科目」というのは、おそらく、そんなアプローチの基礎を学ぶことができそうな科目を指すのだろう。

まぁ、結局、「では何が総合的か」と言われれば断言できない。ただ、僕の経験では、上記の2科目でクリアできた。

誰かの役に立てば幸いということで、記録に残しておこう。

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